複式慕記

漫画本棚の記録。概要は「本棚の目録・リンク」より。記事の日付は投稿順によらず、全て当ブログ開設日の2018年5月9日付となっています。Twitter:やつはし(@rare_and_baked)

本棚【村】

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(写真はH30.5.9付)

・R3.9.7仕訳『リトルフォレスト(講談社)』五十嵐大介を【村】の本棚に振替

・R3.5.18仕訳『おらが村(翔泳社)』矢口高雄を【村】の本棚に振替

・R2.8.29仕訳『少年のアビス(集英社)』峰浪りょうを【村】の本棚に追加

・R2.6.28仕訳『辺境警備角川書店)』紫堂恭子を【村】の本棚に追加

・H30.5.13仕訳『たのしいたのししま(講談社)』大沖を【村】の棚に追加

・H30.5.13仕訳『みくまりの谷深(KADOKAWA)』小川幸辰を【村】の棚に追加

 

〈摘要〉所感

閉鎖的な場所特有のものごとがある。どの作品も観察眼が鋭い。実際に見聞きしたのだろうか。

この領域は松田洋子が凄い。読む漫画みんな切ない。入魂の作品群。

ものの感想で「救いようのなさ」と言うが、このとき、救う、救われるとはどういうことだろうか。

二番底、三番底、四番底。おそらく、ただやる瀬ないと思うだけでは漫画は描がかれない。描かれてある分には底がある。甘い考えかもしれないが、そう思いたい。

外へと向かわず落ちていくような思考も、作品の中で魅力として写る。過去の体験を想起させ、その感想までをも更新してしまうような作品に出会ったとき、著者の選択と感性に乗っかってみたいと思う。善悪の判断をはなれて、人間の感受性を真摯に観察する視点に、ごく根源的な共感を感じる。

『たのしいたのししま』は主人公が8才。のどかさもこの棚の持ち味だ。

行ったことのない場所には知るよしもない事情がある。